うねりながら万華鏡のように姿を変え続けるピアノ、刺激と安堵の両方に溢れています。何と呼んでいいか分かりませんが、私の心身に響きます。
ピーター・バラカン
ある意味最もロマンチックで、ある意味最も厳格な音楽家で、ある意味最も土着文化を掘り下げる人で、ある意味最もエンタテインメント性があるパフォーマーで、そして何よりも、世界一美しいメロディーを書けるアーティストのひとりだと思います。
岸田繁(くるり)
すぐれた音楽家は、聴き手に音を通じて、その向こう側に広がる世界を垣間見させることが出来る。コーカサスの国アルメニアでは、今も1500年前の聖歌が受け継がれている。そんなアルメニア出身のティグランはジャズの最前線を切り開くと同時に、「太古の幻視者」であることにこだわり続ける。
サラーム海上
チケット | 完売(当日券無し)
お問い合せ | tigran2017jp@gmail.com
1987年、アルメニア生まれ。
3歳の頃から、家にあったピアノでレッド・ツェッペリンの曲を弾き語り、11歳から様々なフェスティバルやコンクールに出演。ジャズ、ロック、クラシック、アルメニア民謡、エレクトロニカと様々な音楽を吸収しながら、10代を過ごす。2006年、弱冠19歳で、新人ジャズ・ミュージシャンの登竜門「セロニアス・モンク・コンペティション」にて優勝を果たす。29歳になった現在、ジャンルを超越した音楽を生み出し、クラシック音楽ファンから、エレクトロニカのファンまで世界各地の聴衆を熱狂させている。
2015年に発表されたデスメタル的作品「MockRoot」(Nonesuch)は、音楽シーンに強い衝撃を与えた。その衝撃に浸っている間もなく発表されたアルメニアの聖歌隊との作品「Luys i Luso」(ECM)では、ティグラン自身のルーツであるアルメニアの5世紀の音楽を掘り起こし、現代に蘇らせた。
そして、2016年にエレクトロニカのJan Bangらと共に「ATMOSPHÈRES」(ECM)を発表。その猛烈なスピードの創造性は、ブラッド・メルドーをはじめ、現代を生きる様々な国のミュージシャンたちにも、音楽的な影響を与えている。人間の音楽という概念を越えたティグラン・ハマシアンのピアノの響きは、聴くものの魂に直接語りかける。
2017年春、新作「An Ancient Observer〜太古の観察者〜」(Nonesuch)の発表と共にワールドツアーが決定。日本では、初のホールでのソロ・ピアノ・コンサートが実現する。
国内盤発売日:4月5日(予定)※日本盤のみボーナス・トラック付
輸入盤発売日:3月31日
ティグラン・ハマシアンが、ヤン・バング、アルヴ・アンリクセン、アイヴァン・オールセットというノルウェー勢3人を率いたカルテット作品。ハマシアンを中心に古代古典音楽のメロディからコミタスの楽曲まで、そしてさらなる別のインスピレーションまでをも含んだ演奏を展開。
ECMデビュー作品。アルメニアの宗教音楽の魅惑的な探究作品でYerevan State Chamber Choirを迎え、新機軸を確立。作品タイトルは『光からの光』という意味で、収録楽曲は5世紀から20世紀にわたるアルメニアの賛美歌、聖歌など新たにハマシアンがアレンジした歌部分、インプロヴァイズを加えたピアノ部分も堪能できる。
ノンサッチ移籍第1弾。ジャズの範疇を超え、独特の新世界を創造した。レコーディング・メンバーは、来日公演と同じトリオ(Tigran Hamasyan - piano, voice, keyboards, synths, sound effects / Sam Minaie - electric bass / Arthur Hnatek- Drums/Live Electronics)。アルバムにはティグラン作の楽曲の他、アルメニアのトラディショナル・ソングをティグランがアレンジした楽曲が収録されている。
デビュー・アルバムから2年振りのセカンド・アルバム。母国アルメニアのフォークを織り交ぜた破天荒でオリジナリティーに満ち溢れたジャズを展開する。Areni Agababian (vocals)、Ben Wendel (saxophone)、Sam Minaie (bass)、Nate Wood (drums)とのクインテット作品。全曲、ハマシアンの作曲。
初のソロ・アルバム。リリカルな曲を華麗で優雅な演奏、さらにリズミックかつハーモニックにエネルギーに満ち溢れた演奏まで聴かせる。これまで3枚のアルバムをバンドでリリースしてきたが「ソロ・ピアノで作品を作ることは念願だった。本作は6年以上かけて作ってきた曲をパリで録音。タイトル・トラックは、6年前自国のアルメニアで作ったもので、アルメニアのフォークとアルメニアの寓話作家などの影響を受けている。