PROFILE
Guinga
(ギンガ | G & Vo)
1950年リオデジャネイロ生まれ。少年時代にクラシックギターを学び、16歳で作曲を始める。クララ・ヌネス、ベッチ・カルヴァーリョ、アライーヂ・コスタ、カルトーラ、ジョアン・ノゲイラなどの後世に名を残すアーティストたちのサポートミュージシャンをつとめた。その作曲は、エリス・レジーナをはじめとして、レイラ・ピニェイロ、シコ・ブアルキ、セルジオ・メンデス、イヴァン・リンス、ミシェル・ルグラン等多くのミュージシャンによって録音され、現代のブラジルにおいてもっとも重要な作曲家の一人とされる。エルメート・パスコアルは、彼を「100年に一人の逸材」とたたえる。
2012年にキンテート・ヴィラ=ロボスとともにリリースしたアルバム『Rasgando Seda』はその年のグラミー賞ベストインストゥルメンタルアルバムにノミネート、2015年作『Porto Da Madama』は、同年のブラジルディスク大賞の関係者部門1位を獲得するなど国内外での評価が高い。2019年4月に待望の初来日公演を行うことが決定した。
Mônica Salmaso
(モニカ・サウマーゾ | Vo)
1971年サンパウロ生。ブラジルは女性シンガーの宝庫と言われるほど数々の瑞々しい歌を世に送る豊かな土壌があるが、そのなかで現在のブラジルにおける最高峰の歌手。学生生活と並行して、スタジオ・レコーディングで、エドゥ・ロボ、エドゥアルド・グヂン、ギンガといったアーティストたちのコーラスの仕事をし、95年にギタリストのパウロ・ベリナッチと組んだバーデン・パウエル=ヴィニシウス・ヂ・モラエスの作品集『Afros-Sambas』でデビュー。アルバムは高い評価を受け、北米やヨーロッパ諸国でも発売された。
99年にレコーディングをした『Voadeira』はコロンムビアより日本盤が発売され、日本のブラジル音楽ファンの間でもその存在感を不動のものとした。2017年10月に日本を代表するサックス奏者、渡辺貞夫が一番共演を望んでいた歌手として招きにより待望の初来日を果たした。近年の作品、ギンガの曲ばかりを歌った『Corpo de Baile』(2014)、『Caipira』(2017)はともにブラジルディスク大賞の関係者投票で上位にランクイン。再来を待ち望む声は大きい。
Teco Cardoso
(テコ・カルドーゾ | Sax, Fl)
ブラジルを代表するマルチな管楽器奏者。ボサノヴァ時代以前から活躍していたマエストロ、モアシール・サントスに師事し、ロサンゼルスで研鑽を積んだ。帰国後は、ドリ・カイミ、エドゥ・ロボ、ジョイス、ジョアン・ドナート、バーデン・パウエル、ホーザ・パッソス等、ブラジルを代表するアーティストたちのサポートミュージシャンとして活躍。
Nailor Proveta
(ナイロール・プロヴェッタ | Cl)
ブラジル音楽界のトップ管楽器奏者。大勢のアーティストから厚い信頼を寄せられるファーストコールミュージシャン。編曲家、教育者などとしても活躍しクラシック音楽界でも、ポピュラーミュージック界でも編曲などを手がけ、OSESP(サンパウロ州交響楽団)における編曲家としても活躍。